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カテゴリー: 鹿児島城便り

 島津氏の居城である鹿児島(鶴丸)城跡は,石垣修復工事に伴う発掘調査を実施しました。調査結果から,近世薩摩藩の政治・文化の中心地として,さらに西南戦争の激戦地としての様相が少しずつ明らかになってきました。
 このページでは,鹿児島城跡の発掘調査・整理作業の様子を随時紹介していきます。

「鬼瓦」(県立図書館ロビー展から)

棟の端などに設置される厄除けと装飾を兼ねた役瓦です。
 
鬼の面を表したものは少なく、吉祥文を配したものが多く知られています。
 
発掘調査では両者が出土しており、鬼面は復元可能なものも複数確認されています。
 
展示の鬼瓦は二之丸近くの御角櫓跡周辺から出土したもので、特徴的なまゆ毛が目を引きます。

「鹿児島(鶴丸)城跡」(県立図書館ロビー展から)

鹿児島城は、慶長6(1601)年頃、後の初代藩主島津家久が建設に着手した城で、鶴丸城の名で親しまれています。

築城当初は、背後の城山に本丸、二之丸を置き、麓に屋形を配置して藩主の居所としていました。これは、島津氏が鎌倉時代からの守護として、山城と屋形で構成される武家の伝統や、格式を重んじて築城したと考えられ、三方を堀に囲まれていました。江戸時代の後半になると、本丸、二之丸は麓の居所を指すようになります。

県立図書館は二之丸跡に建っており、昭和52・53(1977・1978)年にかけて発掘調査が行われ、黎明館側の石垣の手前に長さ約73m、幅約13m、深さ約3mの濠跡などが発見されました。

県立図書館入口付近の調査風景

上から見た御角櫓跡周辺

開催中です! 鹿児島県立図書館ロビー展「城と城下の考古学」

6月3日、鹿児島県立図書館ロビーにて展示を開始しました。鹿児島城跡とその周辺の遺跡の紹介、そこから見つかった貴重な遺物を展示しています。ぜひ、ご覧ください。
会場 鹿児島県立図書館ロビー
期間 令和8年6月3日(水)~6月25日(木)
   火~土 9:00~21:00
   日・祝 9:00~17:00
   月曜日休館
主催 鹿児島県立埋蔵文化財センター
共催 鹿児島県立図書館

【展示を開始しました「御楼門を掘る」】

本日(9月2日)から,御楼門開門5周年展「御楼門を掘る」が始まりました。
発掘調査で見つかった遺構や遺物をぜひ,会場でご覧ください。

会場 鹿児島県歴史・美術センター黎明館1階ロビー
期間 令和7年9月2日(火)~9月28日(日)
時間 9:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日 月曜日(国民の祝日の時は翌日),9月25日
※ ロビー展は入館無料です。

御楼門開門5周年記念展「御楼門を掘る」

「鹿児島(鶴丸)城跡保全整備事業」に伴い,県立埋蔵文化財センターが平成28・29年度に行った御楼門周辺の発掘調査の成果を紹介します。

会場 鹿児島県歴史・美術センター黎明館1階ロビー
期間 令和7年9月2日(火)~9月28日(日)
時間 9:00~18:00(入館は17:30まで)

休館日 月曜日(国民の祝日の時は翌日),9月25日

開催中! 鹿児島県立図書館ロビー展「鹿児島城二之丸跡」

県立埋蔵文化財センターがこれまで行った発掘調査で発見した,遺構や遺物を中心に展示しています。

近くにお越しの際は,ぜひご覧ください。

会場:鹿児島県立図書館ロビー

期間:令和7年6月4日(水)~6月24日(火)
火曜日~土曜日 9:00~21:00
日曜日     9:00~17:00

 

 

 

「発掘調査が解き明かす鹿児島城二之丸跡」鹿児島県立図書館ロビー展

鹿児島城二之丸跡は,藩主の嫡子(後継者)や隠居した藩主などが居住していたところで,現在の県立図書館から県立博物館の一帯とされています。

県立埋蔵文化財センターでは,令和5年度に環境保健センター城山庁舎跡地文化財調査事業に伴い,鹿児島城二之丸跡の発掘調査を実施し,令和6年度に報告書を刊行しました。

今回の展示では,その際に発見された遺構や遺物を中心に紹介するとともに,鹿児島城二之丸跡の過去の発掘調査成果も交えて紹介します。

会場:鹿児島県立図書館ロビー

期間:令和7年6月4日(水)~6月24日(火)

 

鹿児島城二之丸跡の調査

埋蔵文化財センターでは,現在,鹿児島城二之丸跡の発掘調査を行っています。鹿児島城の二之丸は,本丸(現在の黎明館)の南側にありました。鹿児島県立図書館もその範囲内に建っています。

8月から調査を行っており,瓦や陶磁器などの遺物が出土しました。また,土塁状の遺構や石を列状に並べた遺構が見つかっています。今後,古い絵図と比較するなどしながら,これら遺構の時期や用途を明らかにできればと思います。

調査は10月末まで続きます。今後の調査成果にご期待ください。

下記リンクから土塁状の遺構と石列の3Dを閲覧することができます。(外部サイトへ移動します)

土塁状遺構
https://skfb.ly/oKUCT

石列
https://skfb.ly/oKUGO

遺跡全景および発掘調査の様子  

土塁状の遺構

見つかった石列

遺構の測量を行っています

令和4年度刊行報告書から~「鹿児島城跡(犬追物馬場・火除地)」(鹿児島市山下町)

鹿児島城跡(犬追物馬場(いぬおうものばば)・火除地(ひよけち))は,鹿児島城御楼門(ごろうもん)正面に位置する,中世から近代にかけての複合遺跡です。国の鹿児島第3合同庁舎整備事業に伴って発掘調査を行いました。

遺跡からは,近世の瓦類,中国産陶磁器,国産の肥前系陶磁器や薩摩焼,木製品(杭・下駄類)などが見つかっています。さらに,名前のとおり,犬追物馬場の柵として使われていたと思われる木製の杭が見つかっています。

また,近世の造成層が確認され,これより下層には,元禄の大火の処理層や鹿児島城築城以前の中世層などが良好な状態で残存していることが明らかになりました。

今回の調査により,鹿児島城内の変遷や土地利用等を考える上で重要な成果を得ることができました。

詳しくは,下記ページより「鹿児島城跡(犬追物馬場・火除地)2」の報告書(PDF)をごダウンロードしてご覧ください。

発掘調査報告書一覧

今回の発掘調査で見つかった遺物等は,『上野原縄文の森 第67回企画展「新発見!かごしまの遺跡2023 ~発掘調査速報展~」』(2023年10月1日まで)にて,展示しておりますので,上野原縄文の森へお越しください。

企画展 開幕です!  第67回企画展

遺跡の位置(赤丸部分)。向かい側に御楼門があります。

出土した瓦類(瓦当部分)

出土した陶器(薩摩焼)

杭出土の様子

出土した木製の杭

 

 

「鹿児島城跡」国史跡指定答申記念企画展

埋蔵文化財センターでは,「鹿児島城跡」の国史跡指定(国史跡「城山」の追加指定及び名称変更)答申を記念し,鹿児島城跡の発掘調査で見つかった瓦や家紋入りの陶磁器を,ロビー展示しています。
同時に,「鹿児島城跡」の発掘調査報告書も手に取って読むことができます。

上野原縄文の森の企画展と合わせて,ぜひご覧ください。

期間:令和4年12月19日(月)~令和5年3月24日(金)
  (土日祝日,12月29日~1月3日を除く)
時間:9時~17時
料金:無料


鹿児島城跡の発掘調査報告書(PDF)は,以下のリンクからダウンロードできます。

『鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書』(205)「鹿児島(鶴丸)城跡」

『鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書』(211)「鹿児島城跡(犬追物馬場・火除地)」

『鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書』(214)「鹿児島(鶴丸)城跡 -北御門跡周辺・御角櫓跡周辺・能舞台跡-」

『鹿児島県立埋蔵文化財センター発掘調査報告書』(215)「鹿児島(鶴丸)城跡 -総括報告書-」


その他の県内の展示機関

上野原縄文の森
鹿児島県庁1階ロビー
県歴史・美術センター黎明館1階ロビーおよび常設展示1階望岳堂
県立図書館1階閲覧室
鹿児島市立ふるさと考古歴史館
鹿児島市役所市民ギャラリー西別館1階

展示期間や料金等については,以下のリンクからご確認ください。

鹿児島県/【「鹿児島城跡」国史跡指定答申記念】企画展

ロビー展示の様子
薩摩焼などの陶磁器類

発掘調査で見つかった鹿児島城の瓦

発掘調査の様子